All About Weddings by 小原義之

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震災でも頼りになるプランナー/熊本

2016年4月14日以降に発生した『平成28年熊本地震』によりお亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りするとともに、 御遺族の皆様にお悔やみを申し上げます。また、被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。

「4月24日にウェディングを予定していらっしゃったお客様。4月16日には会場となったママトコ・キッチンさんのウェディング事業のお披露目でもありました。そして2度の地震の後、一旦はウェディングが中止となり、心がぼっきりと折れてしまい、しかしながらお客様から改めて『ウェディングをする』というお返事を頂き、光が差しました。必死に気持ちを立て直して準備に取り掛かり、チーム全員で素晴らしい一日を作り上げることが出来ました。」

このようなコメントをいただいたのは熊本在住のフリープランナー、以前こちらのブログでもご紹介させていただいた(株)BOASORTE(ボアソルテ)代表平田民子さん(ABC協会認定プロフェッショナル・ブライダルコンサルタント)です。

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2016年4月24日、松岡 敬史(たかふみ)様愛様のウェディングが無事に行われました。改めまして、ご結婚おめでとうございます!

『この時期だからこそウェディングを開催したい。避難生活や不便が強いられている中、せめてこの日だけは美味しい食事をゲストの皆さんに楽しんでもらって、楽しい時間を過ごして欲しいんです。』と説明されるお2人は、ご家族とも十分に話合いをされた上でのご決断だったようです。「実際にはウェディングをすることは、やはりかなり悩んでいらっしゃったようでした。私たちは新郎・新婦様の想いをしっかり受け止め、一切迷わずにウェディング当日、それぞれのプロの力を十分に発揮できたと思っており感謝しています。大変なご決断だったと思いますが、私たちにも光を与えてくださって、心から感謝しています。」と平田さんは仰います。

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会場となったママトコ・キッチンんはお店をオープンされてから1年。ウェディングでの使用は今回が初めてとのことで、今年の4月にブライダル事業を立ち上げて以来、リリースを平田さんが請け負い準備されていました。

ナチュラルな会場の雰囲気

本震から10日後ということで、何がどのくらい揃うのかという点も当日にならないと分からない、という通常とは全く異なる状況でウェディングを迎えられました。平田さんが当日を説明されます。

「幸い会場には被害もなく、ライフラインも通っていましたが、物流が厳しく、”できたしこ” (熊本弁で “できるぶんだけで” )というテーマで実行しました。」

「地震直後、映像音響会社やカメラマンとは機材の確認、また新郎・新婦様、ゲストの皆様、各スタッフのメンタル面がとても心配でした。新郎・新婦様やゲストの皆様は被害の少ない地域にお住まいでしたが、スタッフは避難所から来てくれた人、事務所に泊まり込み自宅へ帰れていない人、被害が甚大だった地域に親戚がおり連日そちらへ応援に通っている人など様々でした。」

「また、今回は事態が大きすぎて、当日の会場の空気感がどうなるのか・・・。しかし、結果的に申し合わせたように、早朝から業種は関係なく全員が集まり、会場作りをし、開宴前には大変ハッピーな空気感が出来上がり、感謝で涙が出そうでした。」

植樹シーン1

ウェディングはというと、ガーデンが広くて美しいレストランが会場でしたので “植樹セレモニー” をご提案されたそうです。

結婚式後はレストランに気軽に通っていただき、記念日に植樹した記念樹の成長を確認しながら結婚生活も続けていけるように、という想いでご提案をされたとのこと。

実のなるジュンベリーという樹を植え、実がなったら収穫も楽しめるそうです。

肉入刀

バーベキュー

そして、お肉が大変おいしいと評判のレストラン。ケーキ入刀ではなく肉入刀セレモニーをご提案され、11kgの肉の塊をローストし、それにご入刀されたようですね。

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ガーデンが広く、緑が美しい会場ということから、ナチュラル感溢れる会場作りをご提案された平田さん。

自由なフォト撮影タイムを設けられ、また、ガーデンにはバーベキューコーナーを設置して、ゲストの皆様に本格的なバーベキューを楽しんでいただいたようです。

チームからサプライズ

最後に平田さんのチームからお2人へサプライズでプレゼント! 熊本のシンガーソングライターに登場していただき歌をプレゼントされたようです。

20160424パーティ後スタッフ全員で

パーティ後スタッフ全員との記念写真

当日は敬史さん、愛さん、平田さん、そしてスタッフの皆さん全員の想いがゲストの方々へ十分に伝わったウェディングだったのではないでしょうか。

最後に平田さんに今の思いを伺いました。

「震災後、1ヶ月が過ぎてくるとニュースでも取り上げられなくなり、これからが本当の闘いだと思っています。今回の震災に遭って分かったことは “どんなに便利な世の中になっても、人は人で支えられている” ということを本当に実感しています。結婚しなかったり、結婚式を挙げなかったりする人が増え、それ自体はそれぞれ自由なことですが、その自由と引き換えにするものが何なのかを分かった上で、それぞれの選択をするべきだと思います。独りでこの大きな試練を乗り越えるには強靭な精神力を持たねばなりません。そこに家族があり、支えてくれる親戚や友人がいる。それこそ人を強くし、試練を乗り越えるパワーを与えてくれると思います。」

「今回、このような形でお世話させていただき、忘れられない結婚式となりました。一昨年から同じ想いを持つ、それぞれの分野のプロを集めてブライダルチームを結成し活動しています。そのチーム力が大きく発揮されたと全員が実感しています。心から人が喜ぶ顔が好き、結婚式の空気感が好き、そんな人たちの力があったからこそ、今回お客様から “チーム最高! 200%満足しました!” と言っていただけたのだと思います。決してプランナー1人の力ではなく、同じ想いを持ったチームの力だと思いました。あのウェディングの日はスタッフ全員が笑顔で、とても嬉しそうだったのが印象的でした。そして新郎・新婦様もゲストの皆様もスタッフ全員も元気をもらいました。バーチャルなコミュニケーションが普通になってきていると感じる今日この頃でしたが、まだまだ捨てたもんじゃないと、そう感じる出来事でした。隣人を気遣い、家族を守り助け合い、他人を心配する、そのような光景をたくさん見ました。人は1人では生きていけません。大切な人と一緒に家族を作り、そして家族を守っていく。結婚式もそうですが、結婚の有り方について本当に考えさせられました。仕事もそうですが1人では限界があり、チームだからこそお客様のためにできることがもっと広がります。」

10636022_10205183931343287_9187488040602593328_n2014年10月に熊本を訪問した際に熊本城が見える絶好のロケーションを平田さんに案内していただきました。この時の笑顔を早く取り戻していただき、この時の晴天に映える熊本城の復興も願うばかりです。

「熊本の人たちの心の支えの熊本城もボロボロになりながらも凛々しく立っています。私たちも心折れずになんとか復興を頑張っています! どうぞ熊本を応援してください! 熊本に1人でも多くの人が訪れ、笑顔になって “熊本いいじゃん!” と言っていただけるようブライダルを通じて頑張ります。」(平田民子さんより)

 

ブログは毎週月曜日と木曜日に更新中です!

ABC協会では、お客様ごとにカスタマイズされた提案もできる、スキルの高いプランナーを資格認定と共に育成しています。

協会サイトにて各情報発信中!

お問い合わせ先:全米ブライダルコンサルタント協会(ABC協会)

TEL:03-6202-1450  e-mail:office@abc-japan.org

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PROFILE
小原義之 / ドレス・メンズ輸入を中心とした専門商社ソフィア通商を経営。ドレス・スタイリストでもある。また、ブライダル関係者が加盟する世界最大規模の「全米ブライダルコンサルタント(ABC)協会」アジア統括代表を務める。同協会ではスキル・業種に応じた資格を認定し様々な支援を提供。一方、プランナー検定試験を実施し、全国の短大・専門学校と共に人材教育にも力を入れる。ヴァンサンカンウェディングでは毎号コラムを掲載中。
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